間違った骨盤矯正の危険 ~ 女性の3人に1人が子宮脱に?

間違った骨盤矯正の危険

覚えておきたい「他力」による「骨盤矯正」の危険性。

臓器脱(骨盤臓器脱)子宮脱を招く間違った『骨盤矯正』に対して警笛を発しています。

最近「骨盤臓器脱」「子宮脱」という疾病が注目されてきています。これは医学一般に「脱」と呼ばれる症状で、子宮・膀胱・腸などが下垂し、女性器から外に出てしまう病気です。性器脱、膣脱とも言われ、昔は「なすび」とも言われてきました。

女性器から臓器が出てしまう?と聞くと驚かれる方も多いと思いますが、実は海外では認知度の高い病気で、日本でも経産婦の3人に1人は潜在的疾患があると言われるほど患者数の多い病気なのです。歴史的にも古く、数千年前のエジプト時代から中世ヨーロッパでも具体的に治療した記録などが数多く残されています。

日本では認知度の低い病気ですが、それだけに多くの女性が相談することも出来ずに悩み続けているもの現実です。また実は、臓器脱の治療については日本が先進国でもあり、海外からその技術を注目されています。

骨盤臓器脱については専門の医師に相談される事を推奨します。
骨盤臓器脱、子宮脱の専門サイト「骨盤臓器脱.COM」を見る

さて、骨盤臓器脱の主な原因ですが、直接的には骨盤底筋の弱化が原因です。骨盤底筋とは骨盤底筋群とも呼ばれ、複数の筋肉が骨盤の底部を支えています。本来、この骨盤底筋により骨盤が締められているのですが、何らかの理由で弱まると骨盤が開いてしまうのです。骨盤が開き過ぎて、内蔵下垂が進み臓器が女性器から出てしまうと臓器脱となります。

それと、腹横筋が緩むのも内臓下垂の要因となり、骨盤臓器脱への要因ともなります。いわゆる下っ腹がポッコリ・・というのは腹黄筋が緩んでいる状態です。骨盤を締めている筋肉はまだまだありますが、総じて骨盤回りのインナーマッスルが緩むのが主な要因と考えられます。

こうした骨盤回りのインナーマッスルが緩んでしまう理由は、女性の場合主に出産という事があげられます。出産により伸びきった骨盤回りのインナーマッスルが回復しないうちに腹圧がかかり、何かの拍子に臓器が子宮から出てしまうことがあります。またこうした症状が十分に回復されないまま年を重ね、高齢になって初めて症状が現れる場合があります。

しかし、近年注目されているのは、出産経験の無い方、若年層でも骨盤臓器脱の症例が増えつつあるという事です。例えば、骨盤周囲のインナーマッスルの弱化に加え、腹圧の上昇という二つの条件が重なると若い一見健康体の女性でも骨盤臓器脱になる可能性があります。

この骨盤臓器脱の若年化と、整体や骨盤矯正ガードルなどの流行が遠からず関連性があると着目されつつあります。

その理由は明解です。骨盤を引き締め、正しい位置に保っているのは骨盤周囲のインナーマッスルにほかならず、整体で他者から締めてもらったり、骨盤矯正ガードルなどで常に骨盤を締めている状態が、こうしたインナーマッスルの働きを弱めてしまうからです。

背筋矯正ベルトで猫背が直らないのと同じ理由です。筋力が弱ったために開いてしまった骨盤を他力で締めても、根本的な解決にはならず、むしろ悪化させてしまう危険があるのです。極端に筋力が弱った場合に治療の一環として、こうした器具を用いたり外科療法に頼る事はありますが、そうでないならば他力に頼って良いことはありません。あまり他力に頼り過ぎると、骨盤臓器脱だけでなく、尿失禁や腰痛なども引き起こす可能性があります。

当社(GESTS.co.jp)がフィットネス、ダイエットに関する活動を通じてボディスーツや体形補正下着、骨盤矯正ウェアなどの使用を止めるよう呼びかけているのもそうした経緯によるものです。

骨盤臓器脱のきっかけになりやすい出産後のボディケアについては、体形補正力を抑えたものをおすすめします。産後のボディケアに大切なのは、必要最小限の引き締め感に留め、身体を怠けさせないこと、身体を温かく保つこと、代謝を上げること、骨盤矯正をするなら、骨盤周囲のインナーマッスルを効率よくトレーニングする事です。

自主トレーニングとしては産褥ストレッチやヨが、ピラティスなどをおすすめします。インナーマッスルの補強なくして臓器脱を回避することはまず難しいのです。また整体を受けるのであれば、『自力整体』というものをおすすめします。これは一般的に広まった整体術があまりにも他力に頼り過ぎたために返って注目される様になってきた「整体術」本来の考え方で、ストレッチやヨガ、ピラティスに通じる部分もあり、自主トレーニングとしても大変有効です。