そもそも人間はなぜ太るのか?まず太る理由を知ろう。

そもそも人間はなぜ太るのか?まず太る理由を知ろう。

そもそも人間は太るように作られているから太る。

その理由を知れば痩せる方法も見つかります。

人間は摂取カロリーが消費カロリーを上回ったとき太る。 当たり前の事ですがここから先が問題。

では、摂取カロリーを減らせば痩せるのか? と、普通は考えがちですが実はそうでもありません。 痩せるにはまず消費カロリーを増やすのが正解です。 摂取カロリーを減らす場合は最低でも6ヶ月ほどかけて徐々に減らしていかなければ返って脂肪を増やす結果に繋がってしまうからです。

そもそも『脂肪』は様々な要因から身体を守るために備わっています。 その一つがエネルギーの備蓄機能。 普段は筋肉中のグリコーゲンを主なエネルギーとして使用しますが、運動量がそれを上回ったときに全身の脂肪から補給されます。

「太る」という事は、エネルギー補給用の「脂肪が増える」ことですが、実はもう一つあります。 それは「筋肉が減る」という状態も「太る」ことなのです。 そしてそれは「リバウンド」という大きなリスクを抱え込む要因にもなっています。

身体は今でも、常に『飢餓』に備えている

150万年と言われる人類史は常に飢餓との戦いでした。 次はいつ食料にありつけるか全くわからないという生活が150万年も続いたのです。

ところが、私たちが普段当たり前の様に食料を得られるようになってまだ数百年。 例えば、人類史を1日(24時間)と仮定すると、それは僅か20~30秒前からの出来事なのです。

人間の身体にある『飢餓』に対する防衛機能は今でも健在です。 つまり、入ってきたエネルギーを常に蓄えようとしているのが私たちの身体なのです。

現代人と同じ形態をもつ様になったホモサピエンス(新人)でさえ15万年も前に登場しています。 ここ数百年で食が満たされるようになっても、私たちに備わっている防衛機能が変わる事はありません。

急に摂取カロリーを減らしても都合よく脂肪は減らない

「さぁ、今日からダイエット」と、食事量を減らし始めたとき、身体の中ではどんな事が起こっているのか。

まず防衛機能によって、少なくなったカロリー量でも活動できるように身体が適応していきます。 例外はありません。 そしてこの時、徐々に減っていくのは脂肪ではなく筋肉です。

続いて、エネルギーの供給が回復するまでの蓄えとして、入ってきた少ないエネルギーを効率よく脂肪として蓄積しようと働きます。 筋肉が減り、消費カロリーも少なくて済むようになり、この状態がさらに進みます。

多少脂肪が増えても、脂肪より重い筋肉が減っていくので、徐々に体重は減っていきます。

こうした変化は約1ヶ月ほどで落ち着き、少なくなった摂取カロリーでも生活に支障が無い状態になると、体重の減少も止まります。

置き換えダイエットや、カロリー制限によるダイエットで、最初のうちは体重が減っていくのに一ヶ月ほどでピタリと止まってしまうのは、身体のこうした働きによるものです。

リバウンドは飢餓に備える体の本能

体重が減っているうちは楽しいのですが、それが止まると急に詰まらなくなり、食事も徐々に戻っていくのが人の常。 多くの方が似たような経験をお持ちでしょう。

しかし、ここから既にリバウンドが始まっているのです。

一旦、少ない摂取カロリーによる生活に適応した身体は、再び摂取カロリーが回復されても、しばらくは脂肪を蓄えようとする働きが続きます。 そして結局は、以前より体重が増えてしまう事になります。 これがリバウンドの仕組みです。

さらに怖いのは・・・

リバウンドを繰り返して起こる『ウェイト・サイクリング』

ダイエットとリバウンドを繰り返すと、ウェイト・サイクリングという非常に危険な状態になることがあります。

ウェイト・サイクリングに至った人の身体は、通常より極端に筋肉量が少ない状態なので、一見すると普通なのに実は肥満という状態になります。 いわゆるこれが『隠れ肥満』です。

例え「リバウンドした。」という自覚が無くても、食事によるダイエット経験者で、「サイズや体重は普通なのに体脂肪率が高い・・・。」という方はその傾向を疑ってみる必要があります。

とにかく、現代人は過食である以前に運動不足であるという事、そして身体は、食事を減らしたくらいでは簡単に痩せないように出来ているという事を、先ず最初に認識するべきなのです。

それが本当のダイエットへの第一歩に繋がります。

ダイエットカテゴリの最新記事